導入事例
西麻布インターナショナルクリニック 様

シームレスでグローバルな医療連携をリアルタイムで実現。クラウドを活用したPACSの展望、SonicDICOM PACS Cloudへの期待

クラウド

国際色豊かな街のゲートキーパーとして、多言語診療をする西麻布インターナショナルクリニック。シームレスでグローバルな医療連携をリアルタイムで。クラウドを活用したPACSの展望、SonicDICOM PACS Cloudへのご期待をお伺いしました。

グローバルな経歴が育んだ、開業へのビジョン

(三上先生)
上海のインターナショナルクリニックで3年ほど診療に携わって、そこで感じたのが言語の壁による「選択肢の少なさ」です。例えば病院に受診して、慣れない言語で説明しようとすれば緊張しますよね。でも日本語で「大丈夫ですか?」とか「痛いですか?」と聞いて貰えたら、会話を進める糸口になります。言語の壁によってインフラが限られてしまう方々に医療を届けたいと思って、外国の方が多いこの地域での開業を決めました。日本語・英語・中国語対応が可能ですが、韓国語とフランス語を話せるスタッフが居る時はその言語でも対応できます。インターナショナルクリニックという名の通り、全ての国の人が利用できるクリニックを目指しています。

国際色豊かな街で、プライマリ・ケアを担う

(三上先生)
周囲に各国の大使館があり、患者さんの割合は7割が日本の方で、3割ほどが外国籍の方です。大使館や近隣にお勤めの方だけでなく、地元にお住いのファミリー層が多いですね。どこにかかっていいか分からないとか、まず相談したいという方が多い印象です。僕はもともと救急科専門医なので年齢を問わず診ていますが、子供からその親、その上の世代というように、徐々に患者さんも増えています。地域のかかりつけ医、ゲートキーパーとして、駆け込み寺のような役割を担っているのかなと感じています。

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距離を隔てても、クラウドなら繋がる

(次富先生)
もともと同じ病院で働いた仲ですが、ご縁があって西麻布インターナショナルクリニックに1年間勤務していました。
以前から、時折胸部画像について三上先生から相談を受けることがあって、その都度画像を確認して、所見の解釈についてアドバイスをしていました。今年異動があってクリニック勤務ができなくなりましたが、画像に関して引き続き相談させてもらいたい、との依頼を三上先生より頂きました。それで、どういう形でやり取りをすればよいのか、2人で手探りして、SonicDICOMに巡り合いました。
最初はCD-ROMに焼いて郵送する方法を考えていましたが、それでは手間も時間もかかります。SonicDICOM PACS Cloudなら、院内からクラウドにアップロードして、こちらのビューアで見てお返事する、という運用が可能です。双方の手間も時間も短縮されて、非常に便利だと感じています。
操作感は、勤務先の医療機関で読影しているのと、ほぼ同じような感覚ですね。すごく使いやすいレイアウトです。

(三上先生)
次富先生の仰る通りですね。ご縁があってSonicDICOMに辿り着きましたが、使い勝手が非常に良いからこそ、今も継続して利用しています。院内での導入も簡単で、1人でさっと出来ました。そういう垣根の低さも、魅力のひとつだと思います。
院内で撮影した画像をクラウドへアップロードしたり、他院との連携でインポート/エクスポートしたり、そういった作業はスタッフが対応していますが、最初にやり方を共有しただけで、問題なく運用出来ています。

クラウドPACSでシームレスな地域医療連携を

(三上先生)
日本は画像を撮る検査が多く、年間1億5千万件ほどありますが、それに対して読影者の数が圧倒的に足りていません。例えば、がん検診にはダブルチェック(二重読影)が必須です。読影する先生が2人以上在籍している医療機関なら良いのですが、1人しかいない医療機関で検診を受けた場合は、地区医師会などに画像を持って行って、読影していただく必要があります。

(次富先生)
呼吸器内科は、画像診断専門医の先生方のようにどのような画像でも読影できるわけではないかも知れませんが、胸部画像に関しては同等の読影が可能だと思っています。こういった、いわば“埋れた戦力”が実は多数存在していると思いますが、読影を必要としている医療機関へと繋げるツールが十分に普及していないのだと思います。SonicDICOM PACS Cloudはそのギャップを繋ぐ、非常に優秀かつ簡便なツールだと思います。

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グローバルな連携を実現するツールとして期待しています

(三上先生)
今後クラウドでシームレスな地域連携が実現すれば、検診実施機関として手を挙げられる医療機関も増えて、地域の皆さんにとっても検診を受けやすくなると思います。
さらに言えば、時差を活用した世界規模の連携ですね。夜間読影の人員が割けない医療機関でも、地球の裏側では日勤で働いています。イギリスではインドに、上海はカナダに、時差を活用してグローバルな連携をしています。
僕の画像に対して、世界のどこかにいる先生がリアルタイムですぐコメントしてくれたら、診断補助としてありがたいですよね。
シームレスに、グローバルに、これからのSonicDICOMさんの発展を期待しています。

西麻布インターナショナルクリニック

               
住所 東京都港区西麻布3丁目17−20
LY西麻布 2F
URL https://nic-med.com/
TEL 03-6447-5966
取材日 2020年10月
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西麻布インターナショナルクリニック院長 三上 哲 先生