導入事例
信州大学医学部附属病院 心臓血管外科 様

緊急搬送時にSonicDICOMを活用し地域病院と連携。
搬送前にSonicDICOMを用いて画像情報を確認。

クラウド

心臓血管外科に緊急搬送の際にSonicDICOMを活用し地域病院と連携されている、 信州大学医学部附属病院 心臓血管外科 和田 有子先生にお話しをお伺いいたしました。

所属医療機関にてSonicDICOMをどのようにご活用いただいてますか?

・緊急搬送時 搬送前に患者様の臨床情報を画像で確認

心臓血管外科では急性大動脈解離や大動脈瘤破裂などの緊急搬送が多く、SonicDICOMを活用させていただいております。
これらの疾患では、画像によって伝えられる臨床情報が極めて重要で
手術適応や術式決定、手術準備に画像情報が欠かせません。

これまでは、画像データはDVDなどで患者さんとともに搬送されてきたため、当院では患者さんが到着するまで画像を把握できず、前医からの電話での情報のみから手術準備を行うしかなかったのですが、前医が必ずしも心臓外科医や循環器専門医でないことも多く患者さんが到着し画像の取り込みを行った後、はじめて具体的な手術準備にかかることも多くありました。
近隣医療機関との画像共有ツールとしてSonicDICOMを使い始めたことで、
搬送依頼があったタイミングで病状が把握できるようになりました。
当院では患者搬送中に手術室の準備を始めることができ、搬送後手術室入室までの時間が短縮されました。

・患者様ご家族への事前説明や搬送不要症例のスクリーニングも

また搬送前に相談を受けることも可能となり、搬送元の担当の先生に手術適応や手術の危険性など予想されることをあらかじめお伝えすることで、患者さんやご家族の方に搬送元である程度リスクなどをお話しした上で搬送ができるようになりました。
危険性の高い手術なら行いたくないといったご本人・ご家族の事前判断も可能となり、搬送不要症例のスクリーニングにも役立っています。
また、搬送中の急変にも備えることができるようになったと思います。

SonicDICOMを選ばれた理由を教えてください

他院の先生の紹介で教えて頂いたのがきっかけです。

・緊急時に必要な画像を簡単に共有

信州大学ではこれとは別に地域連携という形でお互いのカルテが参照できるというシステムもあるんですけれども、事前に手続きが必要となり緊急では使用しずらい点がありました。

一方SonicDICOMは、必要な画像をすぐにアップロードが可能で、それらをパッと見ることができる点がよいと思ったポイントです。

・初期費用不要で非常に安価。連携先病院に費用負担が全くかからず病院間連携を構築。

もう1つのポイントは初期費用もかからず費用が非常に安価であるという点です。特に、連携先の病院に費用負担が一切生じないというのは非常に大きなポイントです。搬送元の先生にとっては、体験してみないと事前の画像共有の有効性が認識しずらいこともあり連携先の病院に費用負担が生じるようなシステムでは、導入に躊躇してしまうといった点が問題です。
SonicDICOMは、連携先病院ではパソコンとネットワークさえあれば開始できるので、連携病院も導入しやすいと思います。

SonicDICOMの導入はスムーズでしたか?

特に問題は感じませんでした。
搬送が生じるだろう連携先の病院にあらかじめSonicDICOM利用について同意をいただき、あとは、病院ごとID,パスワードで入っていただくという形で運用をしております。
情報漏洩など一般的に危惧される点については当院より連携病院に安全性についての情報提供を行うことで安心して参加していただいています。

・使いやすいSonicDICOM

これまでに特にトラブルもありませんし、使いやすいです。
パソコンで見やすくて、計測もできますし、濃度調整もある程度出来ますし、あと矢状断とか冠状断のビューがその場で作れて見れるというのがとても良いかと思います。

アクセスできるPCの認証とログイン時の2段階認証、さらに搬送後には速やかに画像を消去できることで、安全性も担保されていると思います。

今後SonicDICOMに実装してほしい機能など、期待はありますか?

満足しています。
実装してほしい機能としては、矢状断、冠状断が自動でしかも任意断面でつくれるようになるとありがたいです。

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